30,40代のFIREではなく、50代くらいで、1億円くらい金融資産があって、これ以上働く気になれず、少し早目にリタイアしたいという相談を、ネットでよく見かけます。
私も、リタイアが予定より少し遅れましたが、同じような立場です。
下の記事もそうですが、記事の最後にも、さまざまな例が載っています。
allabout.co.jp ただ、相談を読んで疑問なのは、なぜ、自分で計算をせず、(無料とはいえ)わざわざFPに相談するのかということです。
FPの回答を読むと、やっていることは、足し算と引き算ばかりです。
現在ある資産をすべて足して、金融資産の合計を算出し、ここから、毎年の生活費を引いていって、何歳までプラスでいけるかということを、計算しているのに過ぎません。
それくらいなら、自分で、簡単に計算できるはずなのです。
例えば、60歳で1億円持っているとして、毎月の生活費が25万円(年間で300万円)だとします。
手持ちの1億円から、毎年、300万円ずつ引いていくと、33年間でなくなります。
即ち、93歳でお金がゼロになり、100歳まで生きたら、生活が破綻することになります。
なので、もう少しお金が貯まるまで、リタイアは、お預けにした方がいいでしょう。
この方が、64歳まで、4年かけて2千万貯めたとすると、資産が1億2千万円になります。
そこから、毎年、300万円ずつ引いていくことになり、なくなるまでに40年あります。
しかも、仕事を辞めるのが64歳ですから、104歳まで、お金が続くということになります。
男性なら、まず大丈夫でしょう。
但し、女性なら、104歳を越えて長生きするのは、有り得ないことではありませんから、まだ少し危ないかもしれません。
このとき、年金の手取り額が、年に100万円でもあれば、毎年引いていく額が、200万円となります。
この場合、お金が50年間もちますので、60歳から50年間で、110歳まで大丈夫ということになります。
老後の生活にとって、年金の恩恵が、いかに大きいかということがわかるでしょう。
それなのに、自分の年金額がいくらかも知らないで、FPにリタイアの相談を持ちかける人がいるから、驚きです。
(この項、続きます)
■ □ ■ □ ■ □ 昨日の家事 □ ■ □ ■ □ ■
・自分の分の朝食作り
・昼食器洗
・風呂掃除
・夜食器洗