このように、繰り下げ受給を選択する理由は明らかだと思うのですが、今回の「週刊現代」の特集記事は、森永卓郎氏と同じく、こともあろうに、繰り上げ受給を選択肢として勧めています。
その理由が、繰り上げの減額率が、年に0.5%から0.4%に改定され、その分、繰り上げても、受給額がさほど減らなくなったということです。
76歳であった損益分岐年齢が、男性の平均寿命に近い80歳になるため、若いうちにもらって使った方が、充実した人生が送れるとしています。
ですが、平均寿命が80歳ということは、半分の人は、それより長く生きるということです。
自分が早死にする方に賭けて、お金を使ってしまうというのは、あまりに浅はかだという気がします。
加えて、平均寿命80歳というのは、あくまでも、0歳時の平均余命であるということです。
年金受給資格を得るということは、少なくとも60歳まで生きているということです。
60歳の人たちの平均余命は、男性で残り24年もあります。
つまり、60歳まで生きた以上、少なくとも半分の人が、84歳まで生きるということなので、84歳を基準にしないと意味がありません。
しかも、これはあくまでも男性の話です。
60歳女性の平均余命は、29年を越えています。
即ち、半分もの人が、90歳近くまで生きるわけです。
その上、女性の年金は、夫が死ぬと、かなり減額されます。
お金は、若いうちに使うものだと言って、妻に何も遺さずに死んでいくのは、夫婦として、あまりにひどい仕打ちだと言わざるを得ません。
■ □ ■ □ ■ □ 昨日の家事 □ ■ □ ■ □ ■
・自分の朝食作り
・昼の食器洗い
・風呂掃除
・夕食作り(豚キムチ)
・夜の食器洗い