貯金をできないでいる人が、貯金を増やすということは、上の図において、ピンクや黄色のエリアにいる人が、水色のエリアに入るということです。
それには、図に矢印で示したように、ルートが3つあります。
ルートの矢印の長さが、その難しさを表わしています。
ルートCは、年収を増やすという、最も難しいルートです。
会社で出世するか、副業をするか、事業で儲けを増やすか、いずれにしても、簡単なことではありません。
共稼ぎをすれば年収が増えますが、危険なのは、忙しさの欲求不満を紛らわすためにお金を使ったり、時間をお金で買ったりと、出費が増えてしまうことです。
つまり、ルートC’のように、年収が増えた分だけ使ってしまい、水色のエリアに達することができず、さほど貯金ができなかっというパターンが、ありがちです。
ルートBは、生活費、即ち支出を減らすルートです。
これは、節約など、最も多くの人が試している手段です。
但し、つい食費などの、手近なところから手をつけたくなるのを我慢して、額が大きいところから手をつけないと、やった感だけで、効果は殆ど上がりません。
結果として、ルートB’のように、生活費を充分に下げることができず、やはり黄色のエリアに留まってしまうことが多いでしょう。
ルートAが、労少なくして、かつ、最も確実に、貯金を増やす手段になります。
年収を増やすのは、共稼ぎをするのが、一番です。
そして、絶対に使わない口座に天引き預金をして、それ以上は使わないようにすれば、生活費を減らし、貯金を増やしていくことが可能です。