このブログでは、貯金をする手段として、まず天引き貯金、そして共稼ぎをするように、説明しました。
それでも、貯金額が足りなかったり、家計が赤字になってしまう場合があるでしょう。
例えば、不景気で賞与が下がったり、夫婦の一方が病気やリストラなどで失職したり、子供が生まれて、思った以上に手がかかり、復職が難しい場合などが、それに当たります。
我が家でも、それが起きました。
妻が、病気で失職したのです。
彼女は、私よりも給与が高かったので、家計には、無茶苦茶痛手でした。
そのような場合、どうしたらいいか。
収入を増やせるのがベストですが、その手は使えません。
これはもう、出費を抑えるしかありません。
尚、こういうときに投資をするのは、絶対にお勧めできません。
投資というのは、ある程度余裕のあるお金でやるもので、失敗したら抜き差しならないことになるような場合には、リスクが高過ぎるからです。
では、節約を、どこからどのように始めるか。
まずは、大ざっぱでいいので、家計簿をつけることになります。
収入は、源泉徴収表で把握できていますが、支出は、把握できていないことが多いからです。
ただ、あまり細かくつけ過ぎると、逆効果になることがあります。
前にも書きましたが、ネットの記事で、ファイナンシャルプランナー(FP)に家計を相談しているものを見かけます。
その中で、使途不明金が多過ぎるものは論外ですが、逆に、食費、遊興費、通信費がそれぞれいくらと、克明に管理されているものを見かけます。
いかにもしっかりと支出を把握しているようですが、それぞれの項目が、毎月1,2万くらいになっていて、あまりに細か過ぎます。
一つ一つを検討しても、どれも必要に思える上、金額が小さくて、削っても殆ど効果がないように、思えてしまうのです。
また、ついつい食費に手をつけたくなりますが、前述したように、それは労多くして効果が少ないやり方です。
その上、毎日のことなので、またすぐ元に戻ってしまいかねません。
FPのアドバイスとしては、固定費を削りなさいというものが、多いようです。
固定費というのは、毎月、確実に必要となるお金のことですが、狭義の場合、銀行口座から、自動振込で引かれていくお金を指します。
たとえば、電気代やガス代、住宅ローン、それに、通信費やサブスクなどが、それに当たります。
これを減らすように勧められるのは、食費のように毎日減らす努力をしなくても、確実に出費が減るからです。
また、無駄遣いの温床となっていることも多いというのもあります。
入会したまま、月に1,2度しか行かないジムの会費など、その最たるものでしょう。
なので、無駄を減らすという点では、決して間違ったやり方ではありませんが、それによって、劇的に家計が改善するかと言えば、意外にそうでもないことが多い筈です。
というのは、「楽な(減らしやすい=家族の反対が少ない)ところから手をつける」やり方だからです。
そうではなく、「最も効果が大きいところから手をつける」ようにしないといけません。
そのあたりは、会社の仕事でも、明らかなはずです。
会社であれば、減らすべき要因を洗い出し、どこから手をつけるのが効果的か、分析図を書いて検討するところです。
ですが、家の場合には、要因がほぼ決まっていますので、分析に手をかけなくてもいいのではと思います。
大抵の家では、1)住宅費(ローン・家賃)、2)生命保険、3)自動車関連になっていると思います。
まずは、大きいものから手をつけましょう。