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男脳・女脳とは、疑似科学だった

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 明けましておめでとうございます。

 本年も、よろしくお願い致します。

 

 じつは、私も男脳・女脳の違いを信じていました。
 
 男脳・女脳とは、女は話をしていて共感を求めるとか、男は論理的に答えるのを好むとか、そういった性質の違いが、脳の構造の違いからきているという説です。
 それを、一気に広めたのが、「話を聞かない男、地図が読めない女」という本です

shufunotomo.co.jp 男と女の脳は違うという話を膨らませて、ここまでブームにしたのは、見事でした。
 一見、理論的に解説されているようですが、その中身には、実は、何の科学的な裏付けもありません。
 
 「脳科学の立場」からと称して、男女の違いと妻の扱いについて説明したという、こちらの本も、同類です。

bookclub.kodansha.co.jp 実は、脳科学では、男女の脳の違いについては、何も証明されていないと聞いたら、驚く方は多いのではないでしょうか。
 
 例えば、男と女は、脳梁の太さが違っており、女の方が太いので、左右の脳の連絡がよいという説が、最も人口に膾炙しています。
 ですが、これはわずか男9人と女5人の、脳から取ったデータであり、とても科学的に結論を出せるものではないのだそうです。

natgeo.nikkeibp.co.jp 現在、男の脳と女の脳の違いに関して、確実にわかっていることは、「脳の中のネットワークが、女性は半球“間”のつながりがやや強くて、男性は半球“内”のつながりが強い傾向がある」ということ止まりです。
 半球間のつながりと半球内のつながりが、性格にどう影響するかは、まったく解明されていません。
 
 ところが、その繋がりに差があるという科学的な事実が、男女の性格の違いということに拡大解釈され、どんどん広まっていったということです。
 では、なぜ、このような間違った説が、最もらしく支持されているのでしょうか。
 
 どうやらそれは、バーナム効果という、人の心理的な作用によるもののようです。

ja.wikipedia.org 血液型占いでも、覚えがあると思いますが、「あなたは、一見これこれの性格に見えますが、実は心の奥底では、こういう違った一面を持っています」と言われると、何となく信じてしまいます。
 
 それと同様に、男性はこうだとか、女性はこうだとかもっともらしい理屈をつけられると、そういう面を持った人を、頭の中からわざわざ探し出します。
 そして、「なるほど、そうかもしれない」から始まり、「そうだ、そうに違いない」と、その結論を強化してしまうそうです。
 
 また、心理テストのデータなどを引用されると、科学者の言うことだから間違いはないと、信じやすさが増大するという面もあります。
 その心理テストが、厳密に科学的なものかどうかとか、出題者が公平に試験を行なったかとかは、お構いなしです。


(この項、さらに続きます)