本日は、別の原稿をアップするつもりでしたが、毎日新聞にタイムリーな記事が掲載されていたので、これを紹介します。
記事の要点は、次の通りです。
●60歳で定年退職、のんびり年金生活という老後は、今は存在しない。
今は、65歳にならないと、年金は、満額受け取れない。
企業は、少なくとも65歳までは働けるように、制度を変更させられている。
今後は70歳、さらに将来は75まで働くことを前提に、制度が変更されていく。
●働いている高齢者の割合は、
60~64歳:70%以上
65~69歳:50%
70歳以上:17.7%
現在でさえ、半分の人が、70歳まで働いている。
但し、60歳以降に正社員で働いているのは、2割程度で、ほとんどが非正規雇用である。
とまあ、これまでこのブログで書いてきたことを、裏付けるようなデータが出ています。
仕事(或いは会社)が生きがいの人は、60歳を過ぎても長く働けて、かえって喜んでいるかもしれません。
ですが、60歳以上の再雇用条件は、会社の胸一つです。
会社の本音としては、現役時代の経験を生かして長く働いてほしいのは一部の人だけで、後は、全員辞めてほしいと思っているはずです。
何しろ、上が詰まっていると、若い人を採用できません。
なので、会社によっては、こういうことをして、65歳までに追い出そうとします。
・閑職に追いやって、給料を減額する。
・現場の仕事に、配置転換する。
・わざと、相性の悪かった昔の部下を、上司にする。
・非正規雇用にして、週3日だけの出勤にする。
・賞与は出ない。
というわけで、自分を守るためにも、しっかり貯金をしておきましょう。
貯金さえあればいつでも辞められる上、会社に対しても、強気で交渉することが可能です。
再雇用となると、誰も守ってくれないのですから。