ところで、ここまではサラリーマンの夫がもらう厚生年金の平均を月14万円、専業主婦の妻がもらう国民年金6万円と合わせ、老後の年金を夫婦で月20万円として、話を進めてきました。
とはいえ多くの人は、自分はいい会社にいてそれなりに高給取りだから、平均よりもかなり多くもらえるのではないか、と思っているのではないでしょうか(私もそうでした)。
ところが、年金というのは年収が上がったからといって、そうは増えない仕組みになっています。
一つには、年金には収入に関係のない定額部分があるためです。
もう一つには、入社してから数十年にわたって延々と積み立てられたお金が、年金額算出の基礎となっており、日本の会社では、若い頃の給与に差がなく、しかもかなり低めに抑えられているからです。
下の資料によれば、厚生年金を月25万円以上もらえる人は、男性で全体の3%以下、30万円以上となると、男性で全体の約0.2%以下だそうです。
なので、それなりの会社でそれなりの役職についていても、もらえる年金は、思っている以上に安いと考えておいたほうがいいでしょう。50代以上になれば、ねんきん定期便に見込額が書いてありますが、あまりちゃんと見ないという人も多いようです。
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11/2追記
下の記事に、だいたいいくらもらえるかの表がありましたので、参考にして下さい。