年金を増やして老後を安泰に
前日の記事では、まずは、定年後に毎年いくらのお金を使うかを、概略で算出しました。 chotiku.hatenablog.com その額を、年金を受給する年齢まで毎年使うことにすれば、必要な貯金額の固定費がわかります。 その上で、例えば老人ホームに入るための頭金とし…
厚生年金だけで、月平均20万円の年金を受け取る人が、日本に何パーセントいるかという記事が、出ていました。 limo.media 男女合わせた厚生年金の平均は、月14.4万円で、年間にすると、172万円ほどです。 月平均20万円ということは、年に240万円ということに…
また、投稿者が独身なのかどうかは書いてありませんが、奥さんのことを、全く考えていません。 男は、損益分岐点までに死ぬかもしれませんが、残された妻のことまで考えれば、トータルでは、決して損をするものではない筈です。 というよりも、夫が死んだら…
年金を、75歳で繰り下げ受給するのが、非現実的だという投書が、毎日新聞に出ていました。 mainichi.jp 投稿者は78歳の男性で、高齢者の会合で話をしたところ、75歳から年金を受け取り始めようという人は、一人もいなかったとあります。 受給開始年齢を、75…
この記事の表題は、『老後資金の不安に陥ったワケ』となっています。 そして、その「ワケ」というのが、「晩婚」のため、子供が大学を出た後にお金を貯める時間がないからだといく主張です。 gendai.ismedia.jp ですが、それだと35歳を越えて結婚する人は、…
現代ビジネスに、『7000万のマンションを買った年収1200万の40代夫婦、“老後資金の不安”に陥ったワケ』という記事が出ていました。 下の記事によれば、夫38歳、妻36歳で結婚し、2年後に長女が生まれ、共働きだった妻は退職。 順風満帆だったはずが、ふと60歳…
先日は、年金事務所に行くことで、繰り下げや繰り上げなど、様々な場合の年金が計算できるという話をしました。 chotiku.hatenablog.com ですが、下の記事によれば、ねんきんネットで、色々と便利に試算ができるようです。 toyokeizai.net 2011年に、便利に…
年金に関しては、制度がしょっちゅう変わる(ように思われる)ため、「わけがわからん」と感じる人も多いことでしょう。 そこで、ネットや雑誌には、様々な解説記事が溢れています。 ですが、定年後再雇用・転職・脱サラ・結婚など、人によって条件が色々で…
このように、繰り下げ受給を選択する理由は明らかだと思うのですが、今回の「週刊現代」の特集記事は、森永卓郎氏と同じく、こともあろうに、繰り上げ受給を選択肢として勧めています。 その理由が、繰り上げの減額率が、年に0.5%から0.4%に改定され、その分…
上のグラフは、以前にも出したものですが、繰り上げも繰り下げもせずに65歳で受給を開始する通常受給と、75歳繰り下げ受給とを比較すれば、86歳あたりで損益分岐点が来ます。 そのため、86歳より長生きすれば、もらえるお金の総額は、通常受給よりも減ってし…
また性懲りもなく、年金の繰り上げ受給を勧める記事が、「現代ビジネス」に出ていました。 gendai.ismedia.jp 元は、雑誌版の「週刊現代」の特集記事のようです。 以前に、同じ「現代ビジネス」に掲載された、森永卓郎氏の『年金を「75歳」から繰り下げ受給…
gendai.ismedia.jp 森永卓郎氏は、 「年金を30カ月、つまり2年6カ月早めに受給すればよいのだ。62歳で引退すれば、体力のあるうちに「老後」が手に入るから、人生を謳歌する時間を延ばすことができる。」 とまで書いています。 つまり、繰り下げ受給の真逆で…
しかも、森永卓郎氏のコラムは、話を単純化すると称して、男性の単身者の場合を例に取って、話を進めています。 即ち、女性の単身者や、夫婦のことは、考慮に入っていません。 ですが、通常は、女性の方が、長生きします。 男性は、65歳の平均余命が20年です…
以前にも、平均寿命くらいまでしか生きられないだろうからと、高級老人ホームに入ったものの、手持ちのお金がなくなって、ホームを追い出された方の話を紹介しました。 chotiku.hatenablog.com 人は、いつ死ぬかを、選べません。 平均寿命で死ぬとわかってい…
平均寿命で死んだ場合、繰り下げ給付で、かえって手取りの総額が464万円も減るというのは、事実です。 ですが、これは、ちょっとした数字のマジックでしかありません。 前日のブログで説明したように、年金を、65歳から受給した場合の年間手取り額は、159万…
gendai.ismedia.jp 森永卓郎氏の記事を受けて、こちらでも検証してみました。 単身世帯の男性が、65歳で厚生年金を受け取る場合を考えてみます。 男性の厚生年金の平均が、月額14万6千円ですから、12倍して年間175万4千円。 この条件で世田谷区の場合、税・…
gendai.ismedia.jp タレントの森永卓郎氏が、年金の繰り下げ受給について、コラムを書いていました。 最近出版した新刊、「長生き地獄」という本の抜粋だそうです。 www.kadokawa.co.jp これまで私は、このブログで、年金をなるべく遅く、できることなら、7…
海外旅行やら散財など、景気のいい話が続きましたが、ちょっとシビアな記事を読んでしまったので、今回は、貯金と年金不足の話に、戻そうと思います。 president.jp 年金が少なく、不足分は貯金を切り崩して、少し高級な老人ホームに入っていた女性が、思っ…
ところで、一時、世の中では、年金はあてにならないという風潮がありました。 日本の少子化と、低い経済成長という状況を考えれば、近い将来、年金制度が破綻するというのです。 なので、国の年金はあてにせず(下手をすると、国民年金の保険料も納めず)、…
2021-11-01に、現役時代の収入が高いからといって、年金は思ったほどもらえないという話を書きました。 これに関して、次のような記事が、東洋経済オンラインに出ていたので、紹介します。 toyokeizai.net こちらでは、手取り給与が35万7千円のAさんと、…
貯金がない場合は、65歳を過ぎても働かなくてはならないという、かなり厳しい状況を補うための手段が、「2)共稼ぎ」です。 前述したように、妻が専業主婦の場合の、夫婦の平均的な年金受給額は、240万円でした。一方、女性の厚生年金の平均支給額は1…
では、すでに65歳の定年を間近に控えて、貯金がそれほどなく、共働きでさえない場合は、どうすればいいのでしょうか。 その場合は、65歳から年金の受給を開始し、年平均240万円という金額で一生我慢するか、或いは、何か職を探して働くことになります…
では、65歳で定年になり、繰り下げ受給をして70歳から年金をもらうとなると、5年間は、無収入になってしまいます。しかも無収入であっても、国保や固定資産税など、出て行くものはそれなりに出て行きます。 その5年間を、どうやって暮らせばいいのでし…
それでは、まずは「1)年金を受給し始める時期を遅らせる」という手段について、説明します。ご存知の方は、読み飛ばして下さい。 年金というのは、標準的には65歳から受給開始ということになっていますが、65歳から受給しなければならないと、決まって…
実は、年金の受給額を増やすための手段は、2つあります。どちらも、後で詳しく説明します。 1)年金の繰り下げ受給 年金を受給し始める時期を遅らせることにより、月あたりの支給額を増やすことを、繰り下げ受給と呼びます。標準的な定年である、65歳か…