前稿では、「ピンクの財布を勧めるような立場にはなりたくない」と書いた。chotiku.hatenablog.com
しかしながら、1の「ファイナンシャル・ウェルビーイング」と2の「財布は踊る」 の2冊を読んで、どうしても、ある誘惑が頭を去らない。
それは、このブログも、2の「財布は踊る」の登場人物のような、金融リテラシーを持たない人を相手にした方が、圧倒的にアクセス数を稼げるのではないかということだ。
本ブログは、どちらかと言えば、「ファイナンシャル・ウェルビーイング」寄りの内容である。
即ち、若いうちから毎月、少しずつでもいいからお金を天引きして貯めておけという、地味な主張をしている。
サラリーマンが確実にお金を貯めるのは、どう考えても、この方法しかないからだ。
そのお金を、投資に回すかどうかは別の話だが、投資をするにしても、毎月少しずつ積み立てて金融商品を買うのが、最もリスクの低い方法である。
また、投資というのは、損をすることもあるから、全額は投資に回さず、ある程度の手元資金を持っていたほうがいい。
本ブログでは、占いや風水はもちろん、お金持ちになるための習慣なども、否定している。
トイレを掃除したり、長財布を持っているからといって、お金持ちになれるわけはないからだ。
どれもこれも、ちゃんとリテラシーのある普通の人にとっては、当たり前のことでしかない。
「言うは易く行なうは難し」で、実行するのはそれなりに難しいのだが、決して不可能ではない。
それだけに、普通の人が読むと、当たり前のことを何を偉そうにと思ってしまうし、一攫千金を狙う人にとっては、何の役にも立たないブログである。
それだけに、2の「財布は踊る」 に出てくるような人々が、思った以上に世の中に多いということなら、そのレベルに合わせて、「金貨を財布の中に入れておけば、金運が寄ってくる」などという「与太話」を書いたら、もっとアクセス数が増えるのではないだろうか。
そして、ブログが評判になり、いつかは出版社から本を出せというような誘いも来るのではないだろうか。
そんな思いが、最近、頭をもたげるようになってきたのである。
とはいえ問題は、そういった「与太話」を書くには、ある種の才能がいるということだ。
一見して、論理が破綻していているようでは駄目だし、また、似たような話が世の中に溢れている現状で、人を魅きつける「何か」を産み出さないといけない。
また何より、自分が信じてもいない文章を書き続けるのは、かなりのストレスなのである。
というわけで、しばらくはこの調子で、「当たり前のこと」を綴り続けるしかないと、自分に言い聞かせたのだった。
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