1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

1億円貯めた人間が、投資に関して考えること(前)

 前の記事では、1)月々、決まったお金を天引き預金することと、2)それを使わないことが、財を為す、最も確実な方法だということを説明した。
 だが、1)の天引き貯金だけでは、自分の生涯年収以上のお金を貯めることは、絶対にできない。
 では、もっと貯金を増やすには、どうすればいいか。


 1つの手段が、投資であろう。

 だが、投資をやるにしても、リスクを減らすためには、なるべく長い時間をかけて、少しずつ行なうことが大事だ。

 これを、ドルコスト平均法というらしい。

www.keiyobank.co.jp

 若いうちから、給与の何%かを天引きし、それを利率は低くても確実な利益が得られる方法を選んで、投資をする。

 つまり、基本的には、天引き預金と変わらない。

 天引きをしたお金の行先が、預金であるか、投資であるかの違いだけだ。

 

 預金だと、利率はほぼゼロなので、天引きした額以上には増えないが、確実性がある。

 投資だと、複利で預金よりも多くの額を貯めることはできるが、もしかすると減る危険性もある。

 どちらの道を選ぶにしても、一攫千金など有り得ないのである。

 

 世の中の「これを買え」という書籍やセミナーでは、景気のいい成功話が溢れている。

 だが、その理論には、殆ど再現性がない。

 理科の実験と違って、経済学では、全く同じ条件は存在しないからである。

 たまたま、うまくいった経験を、後から理論をつけて、さも普遍的であるかのように、語っているだけだ。

 2分の1の当たり籤を、10回引き当てる確率は1,024分の1であり、それに成功した人間は、実在する。

 だが、その陰には、1,023人の失敗者がいることを忘れてはならない。

 そして、幸運を10回当てた人間も、次の11回目で失敗する可能性は、常に存在しているのである。

 

 何よりも、「人が、自分のやっている投資を、本を出してまで勧めるのは、いったいなぜなのか」ということを、よく考えてみよう。
 これは、「いいと思ったから、他人に勧めている」わけではない。
 「同じ株を大勢が買えば、値段が上がって、自分はもっと得をする」からなのだ。
 そんな目論見でもないと、「私は、これで○億儲けた」などという、汗水垂らして得た貴重なノウハウを、惜しげもなくさらけ出すわけがないのである。

 

(続く)

 

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1億円貯めた人間が伝える、お金を貯めるための絶対確実な方法とは

 何度も書いているが、お金を貯めるための絶対確実な方法というのは、それほど難しいものではない。
1)収入から、定期的に天引きで預金をすること。
2)預金したお金を、使わないこと。
 これだけである。

 

 これさえ守れば、天引きの分だけ、確実にお金は貯まる。
 例えば、新卒で就職して65歳までに1千万円を貯めるためには、どうすればいいか。

 43年間、毎月2万円を貯め続ければ、それだけで、2x12x43=1,032万円を貯めることができるのである。

 もっと貯めたければ、天引き額を増やせばよい。
 毎月4万円なら、2,064万円である。

 

 とはいえ、新卒で毎月4万円を貯めるのは、かなり難しい。
 そこで、新卒の年は、毎月1万円を天引きし、この天引額を少しずつ増やしていくという手を取る。

 

 例1に、毎年5千円ずつ、毎月の天引き額を増やした場合の例を示す。
 A列は年齢、B列は毎月の天引き額、C列は年間の天引き額、D列は貯金の累計である。
 60歳から65歳は収入が減ることを考え、天引き額を5万円に減らすとしても、65歳で退職するときには、5,200万円が貯まっていることになる。

 

 ただ現実には、60歳で、毎月20万円を天引きするのは、難しいかもしれない。
 なので、例2のように、最初の10年は毎月5千円を増やし、40歳以降は、毎月10万円をキープするという手もある。

 これなら、65歳での貯金額は、4千万円ほどになる。

 

 或いは、例3のように、毎月2千5百円ずつ増やしていくという手もある。

 これでも、65歳での貯金額は、3千万円近くなる。

 これに退職金を合わせれば、老後資金としては、かなり余裕ができる筈だ。

 

 繰り返すが、少しずつであっても、「必ず天引きする」ことと、「そのお金を使わない」ことが重要だ。

 

(明日に続く)

 

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「歩行者 = 絶対正義」ではなく、「自動車 = 物理的強者」であるという事実

 現在の交通法規には、「物理的弱者が法的強者」という原則がある。
 物理的弱者とは、例えば歩行者のことであり、物理的強者とは、自動車などを言う。
 つまり、ぶつかったときに、損害を負う方が、法的に保護されているということになる。
 損害賠償でも、自動車と歩行者の事故では、歩行者がよほど自滅的な行為(例えば夜中に酔っ払って道で寝ている)をしない限り、責任の割合は、自動車9対歩行者1くらいになる。

 

 ところが、下の記事では、歩行者の過失割合を増やすべきだと主張している。

merkmal-biz.jp

 確かに、最近は片側2車線道路を歩いて渡るお年寄りや、スマホを見ながら、自転車を走らせる赤信号をふらふらと渡るような歩行者がいる。
 そういうのを見ていると、こちらは交通ルールを守っているのに、何で無茶苦茶な歩行者の事故の責任を取らされるのだという、著者の気持ちもわからないではない。

 

 だからと言って、本当に歩行者の過失割合を増やしていいのかというと、それは、また別問題である。

 歩行者というのは、物の分かった大人ばかりではない。
 大人ならともかく、年端もゆかない子供は、何をするかわからない。
 下の事故のように、いきなり道路を渡ることもある。

www.fnn.jp

 自転車でも、道路の窪みに車輪を取られて、いきなり車道側に倒れかかってくることもある。

 もし加害者になって、相手が死んだりしたら、賠償金が9対1から7対3になったからといって、自責の念が和らぐものではない。
 万が一にも加害者にならないためには、自動車を運転する場合は、「自分の右足の力のかけ方次第で、人の命を奪える」ということを、常に意識しておくべきだと思う。
 その上で、「歩行者(自転車も)は、自分たちのように免許を持っているわけではなく、交通ルールを知らない人間もいっぱいいるのだから、何をしても不思議ではない」ということを、頭に置いておくべきだろう。

 

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たまには、エンジンを高回転数まで回してやらないと、煤が溜まるというのは、本当か?

 そんなに、運転が好きというわけではないのに、なぜかまた、車の話。

 昔から、車を低回転数で走らせていると、エンジンの内部で不完全燃焼が起きて、煤が溜まるという説がある。
 だから、たまにはエンジンを高回転数まで回し、燃焼室の温度を上げて、煤を燃やしたほうが、車の調子がよくなると言われていた。

 実際、自動車評論家が、久々に高速を飛ばしてエンジンを回したら、ふけが良くなったという話を、ネットに載せていることがある。
 ここで、低回転数というのは2,000rpm(revolution per minute:毎分回転数)くらい、高回転数は、5,000rpmくらいを言うようだ。


 だが、エンジンの中の状態を考えると、これが本当に正しいのか、疑問に思えてくる。
 なぜならば、燃焼室の温度は、低回転数でも、半端じゃなく高くなっているからだ。
 何しろ、空気と混じったガソリンが、中でガンガン燃えているのである。

 そして、高回転数だからといって、低回転数のときに比べて、極端に温度が高くなるわけでもない。
 あまり温度が高くなると、部品が壊れてしまうし、そのために、ラジエータというもので、一所懸命に冷やしているのである。

 

 また、エンジンを設計する立場で考えると、燃費面でもパワーの面でも、なるべく煤が出ない状態が、理想の燃焼となる。
 設計者は、できれば、この状態で、ずっと走り続けてほしいと思うだろう。
 勿論、現実には、理想の燃焼状態を全回転数でキープすることは難しい。
 従って、ある回転数で、理想の燃焼となるように設計する筈なのだ。
 その、煤が出ない回転数を、殆どの人が使わない、5,000rpm近傍に設定するとは、ちょっと考えにくい。
 恐らく、多くの人が使うような、2,000rpmから3,000rpmあたりに設定する筈である。

 

 また、回転機械というものは、同じ回転数でずっと動かし続けるのが、最も効率良く、長く使えるようになっている。
 止めたり動かしたり、急加速したり急減速したりするのは、機械にはよくない。
 だから、車は、2,000rpmから3,000rpm、さほど急加速もせず、急発進もせずに、なるべく同じ速度を保って走り続けるのが、好コンディションで使うコツなのだ。
 わざとギアを低くして、高回転数で走るような行為は、かえって車の寿命を縮めることにもなるだろう。

 

 そのあたりを、もう少し理屈で説明したものがないかと、ネットで探してみたら、下のような記事を見つけた。

minkara.carview.co.jp

 

 今回の記事は、あまりピンと来ない人も多いかもしれない。

 特に、最近の車では回転計がついてないものも多いし、ハイブリッドになると、エンジンの回転数は殆ど意識しないから、尚更である。

 

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住宅ローンは、目先の損得に流されず、じっくり検討を



media.moneyforward.com

 筆者にも経験があるが、家を買うときには、気分が高揚している。


 テレビドラマにもなったマンガ、『魔法のリノベ』(星崎真紀双葉社刊)の決めゼリフに、「どうぞイメージなさって下さい(新しくなった家での生活を)」というものがある。

www.fujitv.co.jp

 このセリフは、夢のあるセリフであるが、危険でもある。
 新築なら、リノベよりもさらに、新しい生活のことで、頭が一杯になってしまうからだ。

 「お客様の会社なら、これくらいのローンは、大丈夫ですよ」といった、営業のトークにも押されて、
・先々、本当に給料は上がるだろうか。
・子供が、私立に行ったらどうしよう。
・ずっと、共働きできるのか。

・健康は大丈夫か
 といった心配は、すっぽりと頭から抜け落ちている。

 

 そこで、一歩踏みとどまって、考えてみてほしい。
 住宅ローンという名前はついているが、これは、まぎれもない借金である。
 多額の借金(この記事では2,500万円)をして、事業を起こそうというときに、手持ち資金ゼロで、始めるだろうか。
 うまくいかなかったときのことを考えない、事業計画を立てるだろうか。
 頭金ゼロというのは、何も考えないで、年収の数倍の借金をすることなのだ。

 

 頭金を貯める時間というのは、そういったリスクを考え、本当に返せるかを検討するための時間でもあるのである。

 

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家は、絶対に頭金を貯めてから買うべき!

 住宅ローンの利率が低いことから、頭金を用意せずに多額のローンを組む人が増えているという。

 実際、頭金を貯める前に、買うべきだという記事が出ていた。

media.moneyforward.com

 記事によれば、次のような理由から、頭金を貯めなくてもすぐに買うべきだとある。

 「親の世代は、ローンの金利が高かったから、頭金を用意しなければならなかった」
 「現代は、金利が安いので、多額のローンを組んでも金利分の負担はなく、頭金を用意している間に払う家賃がマイナスになる」
 「だから、先に家を買って、家賃分をローンにまわして支払ったほうがお得」

 一見、もっともらしいが、落とし穴がある。
 ある程度の時間をかけ、生活をしないと、「自分たちの生活で払えるローン」というものの感覚がわからず、無理なローンを組んで、破綻する危険性があるからだ。

 

 この記事では、家賃8万円を例にしているので、以下、これで説明すると、家賃を払いながら、1年でも2年でも暮らしてみると、8万円という金額の重みがわかるはずだ。

 世帯の手取りから、年間にして8万円*12ヵ月=96万円のお金が出て行くことが、どれくらいの負担になるのか。

 これが厳しいようなら、とても8万円のローンは組めない。

 家賃は、いざとなれば引っ越して下げることができるが、一度組んだローンは、数十年間にわたって、ついてまわるのである。

 

 そして、家賃8万円が払えるからと言って、ローン8万円も払えるだろうと、安心してはいけない。

 特にマンションの場合は、共益費・管理費・修繕積立費など、ローンとは別にさまざまなお金が出て行くからである。

 つまり、家賃8万円を払って、それとは別にある程度の貯金を貯めるくらいの生活ができてこそ、やっと8万円のローンを払える余裕があるということなのだ。

(明日に続く)

 

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『手取り23万円で、3千万円貯めた』というのは、嘘ではないが、100%の真実でもない

 

 10年で、3千万円もの貯金を貯めた、4人家族の話が出ていた。
 正直、大したものだと思う。

toyokeizai.net

 問題は、3千万円を10年で貯めようとすると、最低でも、年間3百万円が必要になるということだ。
 ところが、この記事の表題には、『手取り20万台』とある。
 記事にも、『夫の手取り月収は23万円とごく一般的。生活費はなるべく抑え、月に17万~18万円(現在は22万円)に設定』とある。

 

 夫の給与が、手取り23万円/月で、生活費が17万/月だと、残るのは6万円/月、72万円/年。
 賞与の手取りが、年間230万円以上ないと、10年で3千万円は貯まらない。

 給与の手取りが23万円で、賞与の手取りが230万円となると、賞与は年間10ヵ月分となる。
 そんな会社は、日本にはそうそうないし、それほど賞与をもらえるものなら、『給与の手取りが23万円』ということはないだろう。

 要は、『手取り23万円』の夫の収入では、何をどう節約しても、『10年で3千万円』は、貯まらないのである。

 

 では、どうやって貯めたのか。

 何のことはない、答は、本ブログでも書いている、共働きである。
 記事にも、『共働きを基本とし、産前は(妻である)ぴーちさんの給料を全額貯蓄に回し、夫婦でボーナスも含めて年に300万円弱を貯金』とある。

 

 それを、あたかも、夫の収入23万円だけで貯めたようなタイトルにして、いかにも節約術がすごいことをアピールし、記事を読ませようとしているだけなのだ。

 どこで聞いたか忘れたが、週刊誌やネットの記事は、「なかったことを、あったように書いてはいけないが、あったことを、わざと書かなくても構わない」という不文律があるらしい。

 

 しかも、記事には、ぴーちさんの給料がいくらかは、書かれていない。
 もしかすると、夫よりも、多くもらっていたかもしれない。
 世の中には、そのような夫婦は、いっぱいいる(実は、我が家がそうであった)。

 

 ともかく、平凡な給与所得者がお金を貯めるには、1)天引き預金をして、2)共働きをすることだ。

 節約は、貯めたお金を無駄遣いしないためにするもので、お金を貯めるためにするものではない。

 節約だけでは、絶対に、1千万円単位のお金は貯まらないのである。

 

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